ってあなた

京:弱い男目線で歌った、切なさともどかしさが詰まっているバラードとなっております。
歌割りやハーモニーなど、僕達二人の意見も沢山取り入れて頂き、まさに共同作業となった一曲です。
MVも、一風変わった演出が施されていて、一度観ただけでは物足りなくなると思います。
グループ楽曲では英詞が多い分、この曲では日本詞ならではの二人の表現を堪能して欲しいです。

北:サビのたびに訪れるハーモニーは、毎度違った工夫がなされています。
音楽を耳と心で楽しむだけではなく、仕組みを理解したくなる曲。
共通点と相違点の差が激しい2人だからこそできたハーモニーでもあるかと。
たった一箇所だけユニゾンになる部分が「ってあなた」という箇所なのはこだわりポイント。

#セルフライナーノーツ 2020/12/10


スタッフさんがこの曲を持ってきてくださって、二人に合うんじゃないかということで。僕たちも聴いてみたらすごい絶妙な素敵なバラードで。
綺麗にハモりながらそれぞれの役割を全うしたらめちゃくちゃ面白い曲になるんじゃないかということで。

結構歌割りだったりとか、最後転調したりするんですけど、それもこっちで提案させてもらったりして。ちょっとアレンジの要望とかもさせてもらってできた大事な曲ですね。

#SOUNDGENIC 2020/12/21



京:普段、僕が上ハモ松村が下ハモを任せてもらうことが多くて。そういうハモりを今回はふんだんに取り入れて。どのサビでもパートが違うんですよ。そこも聴きごたえのひとつになっているかなと思います。

#jwave selection 2021/1/3



京:『ってあなた』は、スタッフさんからの提案でした。「2人のイメージに合う1曲がある」って言われて、2人で一緒に聴かせてもらったら素晴らしくて。楽曲はその場で即決して、みんなでディスカッションしながら進めていきました。特に歌割りは色々意見しましたね。(中略)基本的に自分たちの声は同じメロディラインにいかないように。でも一瞬だけ、2人が同じメロディラインで重なる仕掛けを作りました。最初スタッフさんからは「2人の魅力をあえて逆で見せる」っていう案もあったんです。一瞬だけ俺が低いパートで北斗が高いパートを歌うっていう。でも一発目のアルバムなのでオーソドックスな方向性でお願いしました。ユニット曲に限らず楽曲は本当に勝負だと思ってるから、攻めながらもちゃんとチャンスを掴んでいく形でつくりたかったんですよね。そういう面白さを見せるのは、しっかり基盤ができた後でいいかなって。

北:京本との組み合わせは元々決まっていて、スタッフさんから「時に2人にはビジョンがあって」っていう切り出しで話をいただきましたね。グループの中で一番高いキーを担っているのが京本で、一番低いところが俺なんですよ。間の主旋律の4人を抜いた上下二人の声質で1曲聴きたいっていう。デモ曲は提案された『ってあなた』しか聴いてないです。でも、聴いた瞬間に「これでしょうね」って思ってその曲で決めました。2人のおいしいキーを見つけようと、レコーディングに入る前の別日に時間をとって制作チームと俺、京本でキーを探る作業をやったりもして、結構時間と体力をかけた曲です。ライブでの演出は…多分歌う以外できないでしょう。本っ当に難しいんです、この曲!(笑)ハモりのラインもめっちゃ難しいし、当日は歌に集中するしかないなと思っていますね。

#oneST パンフレット 2021/1/4



京:6人では楽しめない、2人ならではのMVになっています

#リクエストプラザ



組み合わせについて
北:最初の提案からこの組み合わせだったけど、だろうね!これが正解だなって思った。ソロはいつでもできるだろうし、ファーストアルバムでユニットをやっておけば、これから先の可能性も広がるし。

曲について
京:俺と北斗の「ってあなた」は、この曲でどうですか?ってプレゼンしていただいたから、最初からイメージがわきやすかった。そこから歌割りを決めて、ここのサビは最後転調した方がいいんじゃない?とか、1サビは主旋が俺で下ハモが北斗、2サビは逆に…って俺らが提案させてもらったよね。レコーディングは別々だったし、MVも2画面みたいな感じだったから、これからライブで一緒に歌ってみて感じることもいろいろとあると思う。

北:レコーディングは俺のほうがあとだったんだよね。京本の声を聴いてから録ったんだけど、サビに関しては合わせてみて聴いて、また歌い方を変えてみて…っていう作業ができたのよ。最終的に俺が提案した歌い方がハマったから、やっぱりスタッフさんよりSixTONES歴が長いんだな、俺の方が京本のことを分かってるな、って勝手に優越感に浸ってた(笑)

京:俺らが録った後で出だしがラジオボイスっぽくなったり、リフ的なものが増えたりしたんだよね。スタッフさんが歌声からインスピレーションをふくらませて音自体をゴージャスにしてくれて。素敵に仕上げてもらったから、あとはどう受け止めてもらえるか、だね。

北:できあがったものを聴いた時は、ちょっとむずがゆかったけどね。ここまでふたりでちゃんと歌うことって、今までなかったから。

#TVガイド 2021/1/6


京:歌割を北斗と相談して考えた。ユニゾンをなくして、別々に歌うほうがオレららしいよねって。弱い男がテーマの歌詞は、オレは表現しやすかったし、北斗にも合ってると思う。
北:タイトルは京本と2人で候補の中から選んだ。レコーディングでは先に録ってあった京本の声を聴きながら歌ったよ。京本にリードされてる感覚で、合わせたのが正解だったね。

#POTATO 2021/1/7


ユニットについて
京:最初はとりあえずこのペアが正解なんだろうなというか。わかりやすいよね、まず最初にこの組み合わせでやっとくと。

曲について
京:SONYさんの方から「二人にすごいぴったりの曲がある」と言われて。僕たちはとりあえずその1曲を聴かせてもらって。聴いてみた時に二人とも納得いっちゃって。だから他のデモテープとかも聴かずに…。一番ある意味打ち合わせは早く終わったんじゃないかな?

歌割りや歌詞のニュアンスはオーダーさせてもらったり最後サビの転調は僕が転調したい!って言ってそうさせてもらったりとか。あとは1番2番最後サビで歌割りが全然違うんですよね。入りくんでる上に全然違うパートを歌うから一緒に作っていった感じですね、スタッフさんと。北斗とももちろんそうだし。

MVについて
京:本当に攻めてますよね。
髙:自分が中学生の時にあのMVを見たら、いろんな気持ちが沸きたてられる!
京:そんな狙いないけどね?!
髙:わかるよ?!わかるけど、でもちょっとアニメのお色気シーンとかでも変な気持ちになっちゃったりみたいなのあるわけじゃん!

京:MV撮影のあるシーンが上半身裸なんですよ。聞いてなくて…。北斗は仕上がってるんですよ、常に。俺は2か月くらい前から言ってもらわないと仕上がらない!
髙:それは常に仕上げとくのがアーティストっていうもんじゃないの?!
京:いやいや…俺はそういうカテゴリーでやってないから!
俺が幼児体型って事実は皆知ってるのに何故当日サプライズで発表されたのか…。で、俺がちょっとえ~?!みたいな空気を出したんですよ。それが原因なのかはわからないけど後ろ姿だけですみました。
でも後ろ姿のカットが基本で助かった~と思って前見たらメイキングさんがガッツリ前から撮ってて…

#MonthlyArtistFile 2021/1/10



北:違う世界にいるのに、同じ出来事が起きてしまっているっていう…。

樹:お芝居はアドリブなんだ!筋書きはあるけど。
京:北斗が全部先にやってくれたんですよ。監督さんに、「北斗さんと同じような動きをしつつも仕草を変えてください」って言われて。
北:ちょっとさ、俺黒髪でどちらかと言うと地味な顔じゃん?京本は金髪で綺麗な顔じゃん?同じ物語なのに海外と日本が作った感じしない?

京:本当の雨だったんですよ。夕方から外のシーンとの撮影だったんだけど、そのくらいから降り始めて…
北:ちょうどね、台風きちゃったのよ。

北:最後セリフ言うじゃん?あれはイヤホンで聞いてもらうと、どっちからかは京本、どっちからかは俺になってる。

メイキング
京:今回お芝居テイストなんで、ブランクが自分の中でめちゃくちゃあって。だから北斗が先でよかったなって思ってます笑

京:知ってるスタッフさんたちが走った先にたまってくれてるから、すごいホームな感じがして…フラれた設定忘れちゃうんだよね笑 みんないるやん!仲間いるじゃん!って。

#MV鑑賞会 2021/1/10



曲決め&MVイメージ、
ふたりの気持ちはピッタリ!

北:このペアでユニット曲をやるって聞いたときは、なんか納得だった。まだ何をやるかは聞かされてなかったけど、いくつかできそうなことはありそうだなって。
京:たしかに、やることが確実にひとつは見える組み合わせ。デビューして最初の正式なユニット曲だし、勝負するっていう意味でも納得の組み合わせだったね。みんなの度肝を抜けるだろうなとも思ったし。
北:ふたりでやるのは何年ぶりだろう?過去に1回やったよね?たしかEXシアター…?
京:2016年とかじゃない?俺、ピンク髪だった気がするし。
北:そのときは「RockingParty」をやったんだ。
京:そうそう。当時はまだ若くて自信もなかったし、その曲くらいしかファンの"ギャー!!"をもらえないような気がして(笑)。今回の「ってあなた」は、いい意味で落ち着いた自分たちを見せられる曲。
北:今、このふたりでやるぜったいに明るい曲ではないだろうなって思ったし。
京:そう。それで「ってあなた」を聞かせてもらって。もう即決だったよね?
北:うん。
京:これをやらない理由がないなって。ほかのペアは候補曲を何曲か聞いたらしいんだけど、俺らはこの1曲だけ開いて即決。
北:MVは当初の予定からだいぶ変えてもらったけどね。最初に提案されたのは、ジャズバーみたいなところのステージでスツールに座ってずっと歌ってるみたいな設定だったんだけど、それはちょっと親和性がないなと思って。それで、「どういうのがいいの?」って聞かれて、提案したのがあのMVの形。
京:俺も同じこと思ってて。客観的に歌えるような内容の楽曲ではないから、自分たちが物語の主人公でいたほうが歌いやすいですっていうのは言った。それで生活感がある感じとか、リップシーンはベッドの上でとか、そういうキーワードだけ伝えたら、まさかの当日、女性が用意されてたっていう(笑)。用意っていう言い方もあれだけど、そこまでは言ってなかったからびっくりした。
北:そう(笑)。提案したのは、あくまでお芝居っぼいほうがいいかなくらいのレベルの話で。ライブも予定されてたから、ライブで作れる絵面以外のものがいいですって。
京:デビュー1年目だし、そこまで攻めた意見を言ったつもりなかったんだけど、行ってみたらいらっしやったから、え?まさかそういう感じ?って(笑)。ほかにもけっこう事前に知らされてないことがいっぱいあって、例えば、上半身脱いで撮るっていうのも聞いてなかったから、ムッチムチのもっちもちで行っちゃったし(笑)、泣くシーンがあるっていうも、その日に初めて知った感じだった。
北:撮影の順番も予定では3つのシーンのうち、最初と最後のシーンは俺が先で、2番目のシーンだけ京本が先に撮る予定だったんだけど、結局なりゆきで俺が全部先に撮ることになったりして。
京:カメラの前で芝居するなんて俺、現代もので言ったらドラマ「仮面ティーチャー」以来だから、ド緊張だったよ。セリフっていうセリフはないにしても、自分の引き出しねえなって感じだったから、先に北斗に示してもらって助かった。
北:最初の部屋のシーンをふたりとも撮り終えた段階で、実際のMVみたいにすぐに2画面を並べて見せてもらったんだけど、その瞬間のことは今でもよく覚えてる。これはすごくおもしろい!って思った。同じ制約の中でも、お互いこんなにちがうことしてるんだ、すごいなって。
京:監督からの指示で、北斗はけっこう動きがあるから、対比的になるべく"静"でいてほしいって言われて。とはいえ、何も仕草がないのは変かなと思って少し動いたりしたんだけど、完成したのを見たらそこはまったく使われてなかった(笑)。
北:このMVは本当にこのふたりだからできたことなのかなっていうのはすごく思う。
京:俺は"もってるふたり"だなと思って。世界観にぴったりとハマる雨が急に降り出したりね。
北:個人的には「すごくいいものができたよ」って、人にはっきり言っちゃってるくらい満足してる。
京:そうね。しっかりと音楽だけで魅了できるものに仕上がったなっていう達成感はあるね。
北:続編は作らないけど。
京:うん。俺はもうあのあと死んだっていう設定にしてるし(笑)。続編やるんだったら『半沢直樹』くらい成功しないとでしょ(笑)。
北:次またやるんだったら、全然ちがうことがいい。
京:そうね、バラードはこれ出しちゃったから、ベクトル変えないとしんどそう。明るい曲じゃなくてもノリは欲しいよね。
北:音楽以外でふたりで何かやるとしたら...? でも意外とこのふたりでラジオやるとき、テンポいいなと思う。だからほかのところでラジオやる機会あってもいいのかなって。
京:そう。ふたりのキャラクターだったり、世間のイメージからして、このふたりのラジオってどんな感じなの?っていう変な期待があるかもしれないけど、意外とスムーズにやれてるからね(笑)。

#Myojo 2021.4月号